startearsの山旅日誌

再び山歩きが出来るようになることを夢見て..

美ヶ原 茶臼山、美しの塔 ●●★

美ヶ原とは

美ヶ原は、日本百名山の一峰で標高2,034mの王が頭を頂点にいくつかの丘からなっているが、一体は丘陵で、山と言うよりは高原の名前が相応しい。

 

行程概要

期日 1977年8月23日(火)
日程 前夜発日帰り 行程
メンバー 単独
地図 美ヶ原(国土地理院)
交通費用 1,140円 宿泊費用

参考資料(バス時間)

下記は当時のMEMOです。こちらが現在の交通機関の情報となります。

アプローチ

●中央道諏訪ICから国道152号、299号(メルヘン街道)経由で麦草峠駐車場まで約90分。または長野自動車道岡谷ICから国道20号国道142号経由で約60分。
●バス:

 

MAP/ルート図

美ヶ原ルート図

美ヶ原ルート図

美ヶ原高原

美ヶ原MAP(国土地理院

山行記録

1977年8月23日(火)

天候

曇り時々霧雨

コース&タイム

新宿駅(23:45)⇒(中央線急行アルプス8号)⇒松本駅(5:18, 5:50)⇒(松本電鉄バス、¥430)⇒三城牧場(6:45, 7:05)→広小場(7:40, 7:50)→山ノ神(8:00)→茶臼山ゲエロ石(8:50)→茶臼山(8:55, 9:05)→塩くれ場(10:00)→美しの塔(10:05, 10:20)→塩くれ場(10:25)→王ヶ頭(10:50, 10:55)→王ヶ鼻(11:15, 11:35)→天狗ノ露路(12:05, 12:20)⇒(松本電鉄バス、¥480)⇒美鈴湖(13:00, 13:22)⇒(松本電鉄バス、¥240)⇒松本駅(14:12)⇒(中央線急行アルプス52号)⇒新宿駅(19:42)

食事

  • 朝:弁当
  • 昼:チャーハン
  • 夕:牛めし、焼きそば

 

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山行日誌

異常な長雨に悩まされて、8月の山行きスケジュールに変動をもたらした。頭にきて、美ヶ原にでも行くかと、夜行列車に乗って松本に向かった。松本に着いたのは、もう朝で、駅から右へ5分程の松本電鉄バスターミナルに行って三城行きのバスに乗った。乗っている人は10人程で、途中、岸壁に取り付いているロッククライマーを見るためにバスを止めるほどの気安さだった。都会では、こういったことはないだろう。

三城牧場は静かなところだった。そこは、もう秋の冷たい風が強く吹き抜けており、ヤッケを着てもなお寒いほどだった。ついに、寒さに耐えきれず、立ち上がって登り始める。道は入り組んでいるが、適当に指導票を拾っていけば良い。やがて、広小場というところに出る。水もあり、WCもあり、雨露をしのげる小屋もある。百曲がりへの道を分け、少し行くと山ノ神という岩稜の突き出ているところに出た。ここらへんは、気持ちの良いお花畑になっている。やがて霧雨が降ってきた。道は一か所、沢の岩をクサリで超えるところがあるが、なんていうことはない。ハイランドロッジの前に出て、ヘエロ石を密路、もう一登りで茶臼山山頂に出た。ここからは、もう美ヶ原の始まり。マツムシソウの咲き乱れる道を塩くれ場に向かう。牛が放し飼いになっている。その前を通ると、へんな目つきでこちらを見ている。歩いているうちに、いやな感じがして後ろを振り返ると、牛がついてくる。少し歩いて立ち止まると、向こうも止まる。ああ、雌牛に好かれるとは、これ如何に...突然「モ~ウ」。いいかげんにして欲しい。

美しの塔の前で一休みする。辺りは広い草原で、牛が草を食っている。尾崎氏の詩のように、点がぬけるとは思えなかったが、確かにこの高さにしてこの人狩りは奇妙てきれつだ。その後、王ヶ頭や王ヶ鼻山頂に登ったが、その広がりには驚いた。そして、若い女の子や子供たちが行きかうようになると、美ヶ原はもう山男が来るところではなさそうだと痛感しながら、下山の途に着いた。帰りに美鈴湖に立ち寄ったが、摩周湖を知っている僕にとっては、単なる泥沼としか見えなかった。松本城も見たが、観光地の民衆に入り混じるよりは、独りぼっちで歩くことが好きな僕には立ち寄る気になれなかった。

景観

美ヶ原牧場

美ヶ原牧場

美しの塔

美しの塔
お花畑
王ガ鼻頂上
王ガ鼻頂上
王ガ鼻から北アルプス方面
王ガ鼻から武石峰を望む
王ガ鼻にて

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